【Col.X】ミュシャ風タロットカード 制作秘話 ちょっと前置き 今年のシリーズをきっかけに、「主要10人は一年一枚描く」というタスクを組もうと決めたため、 これにより「col.X」(Collection DECEM)を始動しようと思います。 一つテーマを決め、それに沿って10人を描くという感じです。 いつまでやるか分かりませんが、お付き合いいただけると嬉しいです。 続きを読む 制作のきっかけ 創作活動復帰戦にあたり、主人公2人以外と主要人物を絞り込み、ある程度全体の格好が分かる紹介イラストのようなものを考えていました。 大昔に主人公2人と主要12人を描いたものはあったのですが、過去絵かつあまり面白くない絵面だったので、今回刷新する事にしました。 絵の構成 - まず誰を描くべきか "nihil"は3とか6とか9とか0(=10)の数字に非常に意味があります。 主要人物を再構成したところ、主人公含めてちょうど10人になったので、以下を主要人物としました。 読者でも微妙に分かりづらい話もう少し主要人物の範囲に幅を持たせるか考えましたが、この十人は全員「一巻で薔薇の貴公子に該当し、四巻でいばら世代に該当する」という共通点があります。 (もちろんこの中でさらに「登場回数が多い」とか、「主人公の2人と深く関わり合う」とかさまざまな条件を設けてますが。) "nihil"を通してROZEN(そして薔薇)は最大のきっかけで意味を持つ過去であり未来となる組織・シンボルになるので、この十人を抜擢しました。畳む 年賀とクリスマスがある1月と12月を除いて、一ヶ月一枚(10ヶ月)投稿していく10人シリーズにしようと考えました。 (年賀とクリスマスは個人的に気分が上がるイベントなので、絶対絵を投稿したくて……w) 絵の構成 - インスピレーション ただ人物描くだけじゃ勿論つまらないので、どういう絵にしようかというところから考えました。 普段は映画や写真っぽいシーンイラストを描くのですが、人物の紹介というからには象徴的なイラストのほうが良いなと思ってました。 その「象徴的なイラスト」で挑戦したかったのが「ミュシャ風」「タロット」です。 この二つは元々「描きたいな」という気持ちがあったので、今回消化するインスピレーション(リスペクト)テーマです。 ミュシャ風とタロットはそもそも相性がよく、これに該当する商品は結構あるので、割と「セオリー」の組み合わせだと思います。 問題はどれだけミュシャとタロットの影響を取り込むか……みたいなところです。 ▼ミュシャ風 ミュシャの絵の代表はほぼ女性です。今回の主要十人は全員男でした。 さらに、ミュシャは舞台ポスターを描くのでかなり様々な時代の装束を描いていますが、主要の装束が全員合致するかというとそうでもない……。 特にバスカヴィル・ニコライ・アルフレッド・ルプレヒトはかなり近現代に寄った服装なので、ミュシャのようなドレープを表現するには丈や布の量が足りません。 なので、今回は人物周りの太い枠と、背景の構成だけをミュシャ風にすることにしました。 ▼タロット タロットって大アルカナだけでまず20枚以上あるので、主要全員では埋められません。 しかし当てはまりそうなカードだけを抜粋してしまうと、タロットの完全な形が崩れます。 そもそも、タロットは人間が作った占い用シンボルであって、主要人物が該当する(人間より上位の存在である)シシャは、その枠にはめることは難しいと考えました。 なので、人物それぞれを象徴する言葉で新しく構築する事で、タロットのような風合いのみを出す事にしました。 オラクルカードとかそっちのほうに少し寄せた感じですね。 絵の構成 - 解釈 ミュシャの絵で特に自分が好みの絵は以下でした。俺の場合は 演劇ポスター「ロレンザッツィオ」「メデイア」 「ハムレット」連作「四芸術 詩・ダンス・絵画・音楽」連作「四季 春・夏・秋・冬」(1903年版)連作「四つの星 月・宵の明星・北極星・明けの明星」モエエシャンドン社ポスター「シャンパン・ホワイトスター」「クレマン・アンペリアル」 ミュシャの上記の絵は必ず仕切りがあります。外枠で主役を囲ったり、テキストが入る枠と人間が入る枠を分けていたり。 演劇ポスター、連作「四芸術」、モエ社のポスターは上記の中でも最もミュシャらしいと個人的に思う絵で、人物が枠から飛び出ており(これによって絵に流れが出てるんだと思います) 更に四芸術とモエ社ポスターはミュシャ風としてもよく使われる「人物の頭部付近に巨大な円形背景を置く」という形を取っています。 私はミュシャにとても詳しいわけではないのでこの円の意味をきちんと知らないのですが、キリスト教ではイエスや聖人、天使などを描く際にハロ(後輪)を頭部に描くので 絵画史を通してこれは伝統的な意匠だと思いました。主要人物も上位存在なのでこの構造を入れない手はないです。 さらに、ミュシャの絵の大きな構成は上下左右で三つずつのようにも捉えられます。 まず最上部にパーツを置き、その次から大体人物が始まり、人物の足の下、ないし足元にもパーツを置いているようでした。 三部構成は色々な意味がありますが、キリスト教などでも三位一体は芸術作品で重要視される事があるので(ダンテの『神曲』は顕著ですよね)、これを踏襲しようと思いました。 時にトリニティは完璧のシンボルにもなり、"nihil"でも根強い概念として扱っています。 という事で、背景は上から三部構成、横から三部構成にしました。 縦の三構造 横の三構造 次にミュシャというとミュシャ風テキストですが、ここにはタロットからの変化球、各々のシンボルをテキストで入れる事にしました。 と言ってもミュシャ風のフォントはちょっと作品や主要人物に合わせるには優美すぎるのと、権利を調査する時間がかかるるので、 "nihil"のロゴで使用しているBaskerville Old Face(ロシア文字は対応していないのでBaskervilleですが)、貂明朝を使用しています。 絵の構成 - シンボルを入れる 人物にはイメージの動物や花などがありますが、"nihil"ではこのほとんどは彼らが使用したり、実際持っている色に由来しています。 今回は動物、花、宝石、色を持ってきました。 動物……個人的に使用するゴーレムの形(非常に簡易的なやつ)、もしくは動物に姿を変えた場合はこの動物になる。花……(上位存在なので)奇跡を起こした後に残るもの、標宝石……生命維持に必要なエネルギーを固形化したもの(のモデル)色……生命維持に必要なエネルギーを液体化したもの(の色) 動物は実際に人物と共に配置し、花は円中央と上部のステンドグラス(これもまた3構成)、宝石は円外側に、色は枠内の残った部分に入れました。 特に円は絵の構成で大部分を占め、作中でも重要なモチーフでもあるので、三分割して作中の重要なアイテムを表す金・銀・黒の箔っぽいブラシを入れました。 さて、これで人物シンボルが4つ集まりました。あと2つあると6つで3の倍数になるので、シシャが持つ義務と、人物名にする事にしました。 義務というのは、シシャが自分たちに課している世界運営上の役目、みたいなものです。ノブリスオブリージュなどから端を発しています。 重要な肩書きなので下部にドデカくテキストで配置。 名前はないとこの絵の役割上困りますよね、ということでテキスト類の中では一番上に配置しました。 また、4つのシンボルが何を現しているのかもあったほうが便利かなと思い、テキスト類に含めました。 これでテキストも3種出ましたね。 あとは人物と動物を描くだけです! この二つをミュシャ風にするのは人物周りの太枠だけなので、インスピレーション元に囚われず、好き勝手描く事にしました。 枠からの飛び出し方は全部終わった最後の仕上げに、テキストにできるだけ被らないようフィーリングで行います。 PASSION - そうは言うが描くのも大変である 実のところ、今までまともに動物ってのを描いた事がなかったです。 このクソ生成AIが蔓延る画像検索欄に唸りながら……変なの掴まされないように必死に……。 今はGoogleではなくGoGoDuckというのを使っているのですが、Googleよりマシです。がやはり入り込むもんは入り込みます。 ライオンとワシとドラゴンが一番辛かったっピ……(◎ピー)。 あと中央の花ですね。正直最初は左右と同じくステンドグラス風にする気まんまんでしたが、描いて見るとうまくハマらず……ていうか上からの構図の花の写真探すの面倒くさッッッッ。 割とないんですよねーみんな横向きだったり……。最初は確かに馴染みのある横向きもありかなと思ったのですが、花というのは基本(多少歪でも)円を描くものです。 円というのは三角形と同様に完璧と言われる図形です。これを崩すわけにはいかないと思いました。 なのでもうBlender(と俺)に頑張ってもらうしかない。作りました。 テクスチャはほぼいじってません。色だけをつけて、いくつかは毛パーティクルも使用しましたが、わりあい、いい感じになりましたよ! 人物全身絵はまあギリギリ……、今回全員、自分らしい服装ということで以前描いた衣裳をさらに近づけました。 (彼らにとってこれは戦装束です、本編でも戦う時はこの姿です。零はちょっと変わり種なのでこの限りではないのですが……。) え、しかも戦う姿なんだから武器持ってますよね? うーん持ってる……もうこれもBlender(と俺)に頑張ってもらうしかない。 全く戦闘員でないアルフレッドと一本鞭のルプレヒトを除いて、今回全員武器はCG(と一部加筆)しました。 これでこれから武器描くのも楽だね、◎太郎! ヘケッ!(本当かよ) 制作期間 正味一人一ヶ月描き終えれば良い算段で、2024年の12月から着手しました。 全員描き終えたのは5月半ばなので大体半年ないくらいで描いたでしょうか……。 全く挑戦したことのない構造的なイラスト、普段ほぼ描かない全身絵で目標を半分上回るペースで描けたのは、個人的には非常に良かったと思います。 かなり自信がつきました。 ただ鎧はもっと上手く描けるようになりたいですね……。 やはりクリペは最強である俺がクリップペイントを使うようになったのは2023年だったと思います。 CorelPainterの暴政(笑)(いや本当に、Adobeに比べたらねぇ!)に耐えかねて、皆もすなるクリペというものを我もしてみんとてするなり、になりました。 最初はブラシとか難しかったですが、2024年に入った頃にはもうクリペとの相性ではなく、再び自分の絵について考えられるくらいには慣れました。 今回描いてて思ったのは、やはりクリペ、いやクリペアセットは"強い"……。 背後の宝石部分もそうですが、動物を描く際に使ったブラシは、ほとんどアセットのものをDLしてそのまま使いました。 基本的に人物の髪の毛と同じブラシですが、このブラシが本当に使いやすくて……(2025年11月現在は絵柄を変えてしまったので、封印していますが)。 髪の毛だけでなく動物の毛並み、鳥の羽にまで使えるとは思ってもみませんでした。 インターネットの海を彷徨う必要なく、セシルスという(完全とは言えずとも)信頼できる運営会社が逐次監視しているサービスでこれだけのものをDLできるというのは、本当にクリペユーザー冥利に尽きます。 「弘法筆を選ばず」の真の意味は「弘法はどのような筆でも使いこなした」という話がありますが、まさにこれになるべきなのだろうと思いました……。畳む 公開に当たって 本当は、5月に完成した時点でもう全て放出しちゃおうかなという気持ちもありました。 が、やはりきちんと活動するからには継続的に活動している証左としてバラすべきだと考えました。 勿論、余力があって各月なにかを投稿する事もあると思いますが、未来というのは常に保証はされないので、今後もスケジュールはきちんと組もうと思います。 (と言っていると描いた事を忘れて投稿を忘れる事象が発生しそうになる◎であった。)(ちび◎子) 蛇足 - Collection X 2025 の真の意義と俺の制作姿勢俺の作品の全ては、布教・宣伝というより「でその話気になるんだが!? 読みたいんだけど? もうちょっと詳細知りたいんですが?」という人の向けに存在しています。 俺が今回このコレクションを制作した理由も、要するに俺の話を理解したい人にきちんと理解してもらおう、と思ったに過ぎません。 好きになってほしいと言うより、他人が俺のポストを読んだのに「で、その◯◯って誰だよ!? 顔も分からんが??」ってなったら読んでる側はモニョモニョしますよね。 人の話を理解したいのに、材料不足で理解できない。人の話を読みたいのに、己が読める媒体でない、こういうのが一番もやもやすると思います。 根本的な機会損失というやつです。これをできる限り減らすのが俺の創作活動の最たる目的です。畳む 全体の振り返り 今回は多分人生で一番チャレンジングな構図をやったと思います。無事に完走して良かったです。 特に構造部分は悩み抜きましたが、その分、己の納得する形になったと思います。 彼らを象徴できるイラストを漸く描けてとても充実した2025年になりました。 畳む pic 2025/11/01(Sat)
#Ray_Yuki #Baskerville ネップリテストしてたのでフライングでてがろぐにはお出ししてみる。 イラスト自体を見るのは微妙にするため、やばい斜めから撮っております😣 オンイベは去年7/7のみん好きさんに出させていただき、それきりなのでおおよそ半年ぶりでしょうか……。 例の如く去年までは5年間くらい生活環境の兼ね合いで殆ど活動をストップしていたので、オンイベは本当に久し振りでした。 去年から活動の準備運動をして(bskyに行ったおかげですが)、オンイベもちらっと覗いてみようと参加したのですが、ちょっと別の出来事で精神的事故を起こして本腰を入れられず……。 なのでやれるだけ準備して出るのは今回が本当に久し振りになっています。 本そのものがないので展示無配ばかりですが、純粋にイベントの空気を堪能出来たらなあと思います。 コロナ禍は大変なことばかりでしたが、オンラインイベントという大発明が出てきたのは本当に嬉しいですね。 diary,pic 2025/02/20(Thu)
#Rupprecht #Ray_Yuki 没!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!供養!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! pic 2024/10/28(Mon)